退職代行を利用した後、離職票が届かない場合はどうする?

退職代行を利用した後、離職票が届かない場合はどうする?

退職代行を利用した後に離職票が届かなくても、退職代行業者から届くものではありません。離職票は、勤務先が雇用保険の手続きを行い、ハローワークが発行した後に勤務先などを通じて本人へ渡されます。まず勤務先に手続き状況を確認し、進まない場合は住所地を管轄するハローワークへ相談してください。

離職票が届かないときに最初にすること

最初に、退職代行業者へ「勤務先が離職票の発行を依頼したか」「退職後の書類の送付方法や時期を確認したか」を問い合わせます。退職代行業者が勤務先との連絡を仲介できるかは、契約内容や業者の資格によって異なります。

退職代行に依頼したからといって、離職票の発行手続きまで自動的に完了するとは限りません。退職代行業者に確認した後、必要であれば勤務先の人事・総務担当者へ、メールや書面で次の内容を伝えます。

  • 退職日
  • 離職票の発行を希望すること
  • 離職票を送付する予定日
  • 送付先の住所
  • 雇用保険の資格喪失手続きと離職証明書の手続き状況

電話でのやり取りが難しい場合は、送信日時や内容が残るメール、配達記録が残る書面などを使うと、後でハローワークへ相談するときの資料になります。

離職票が届くまでの流れ

離職票は、勤務先が作成した離職証明書などをもとに、ハローワークが発行します。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 勤務先が雇用保険の資格喪失と離職に関する手続きを行う
  2. 勤務先が離職理由や退職前の賃金などを記載した離職証明書を提出する
  3. ハローワークが内容を確認し、離職票を発行する
  4. 勤務先などから本人へ離職票が送付される

そのため、退職代行業者が離職票を発行したり、ハローワークの代わりに交付したりすることはできません。退職代行業者から「勤務先へ退職の意思を伝えた」と連絡があっても、雇用保険の手続きが完了したとは限らない点に注意が必要です。

離職票は、雇用保険の基本手当、いわゆる失業給付の手続きに使います。勤務先が離職票を希望していることを把握していない場合もあるため、失業給付を受ける予定があるなら、発行希望を明確に伝えてください。

制度の概要や手続きは、厚生労働省の雇用保険制度に関する案内でも確認できます。

勤務先が手続きをしない場合はハローワークへ相談する

勤務先に連絡しても返事がない、発行を拒否された、退職日や離職理由について話がまとまらない場合は、勤務先の所在地ではなく、原則として自分の住所を管轄するハローワークへ相談します。

相談時には、離職票が届いていない事情と、失業給付の手続きを希望していることを伝えます。ハローワークが勤務先へ手続きを促したり、退職の事実や離職理由を確認したりできる場合があります。勤務先が手続きをしないからといって、離職票が届くまで何もできないとは限りません。

持参するとよい資料は次のとおりです。必要書類や対応方法は個別の事情によって異なるため、訪問前に管轄のハローワークへ確認してください。

  • 雇用保険被保険者証が分かる書類
  • 退職代行業者との契約内容や連絡記録
  • 勤務先へ離職票を求めたメールや書面
  • 退職日が分かる通知、退職届、勤務先からの連絡
  • 給与明細や雇用契約書など、勤務先と雇用関係が分かる資料
  • 本人確認書類

離職理由に「自己都合」と記載されるか、「会社都合」などに該当するかで、失業給付の扱いが変わることがあります。退職代行を使ったことだけで離職理由が決まるわけではありません。離職票の記載に事実と異なる点がある場合は、そのまま提出せず、ハローワークへ事情と証拠を示して相談してください。

失業給付を受ける予定がある人は手続きを遅らせない

離職票を待っている間に、失業給付の手続きに関する期限や開始時期が問題になることがあります。離職票が届いていなくても、退職日、勤務先名、離職票が未着であることを伝えて、できるだけ早くハローワークへ相談してください。

ハローワークでの手続き方法は、離職票が未交付である理由や雇用保険の加入状況によって異なります。離職票が届くまで自己判断で長期間待つのではなく、先に相談しておくことが重要です。

退職代行業者に再度依頼するときの注意点

退職代行業者が勤務先への確認を行うかどうかは、契約に含まれるアフターフォローの範囲によります。追加料金の有無、連絡できる期間、対応できる内容を契約書や利用規約で確認してください。

なお、勤務先との間で未払い賃金、損害賠償、離職理由などの交渉が必要になった場合は、単なる連絡代行の範囲を超える可能性があります。交渉が必要な事情があるときは、対応資格の有無を確認し、必要に応じて労働問題を扱う弁護士などへ相談します。

離職票が届かない場合の判断

退職代行を利用した後に離職票が届かない場合は、勤務先へ発行希望と手続き状況を確認し、解決しなければ早めにハローワークへ相談するのが基本です。退職代行業者への再確認は補助的な手段であり、離職票の発行元ではありません。

特に失業給付を申請する予定がある人は、離職票が届くまで待ち続けず、退職日と未着の状況が分かる資料を用意して、管轄のハローワークへ相談してください。